アンプティサッカーとは

アンプティサッカー

アンプティサッカー(amputee soccer = 切断者サッカー)とは、主に上肢又は下肢の切断障がいを持った人々により行われるサッカーのことです。

1980年代にアメリカ人の切断障がい者であるドン・ベネット氏が偶然ボールをけることにより思いつき、以降アメリカ軍負傷兵のリハビリの一環として普及が進みました。日本でのアンプティサッカーの歴史は比較的浅く、2008年に普及活動が開始されました。その後、2009年に協会が設立。普及がはじまったばかりで国内の競技人口は非常に少ない状況ではありましたが、2010年第8回ワールドカップアルゼンチン大会へ出場しました。現在、日本には全国各地に9つのアンプティサッカーチームが活動しており、競技人口も100人ほどになっています。専門器具を必要とせず、日常の生活やリハビリ医療目的で使用するクラッチで競技を行うため、足や手に障がいのある人々にとっては気軽に楽しめるサッカーです。

基本ルール

【人数】7 人 

【試合時間】25 分ハーフ

【ピッチサイズ】国際基準 60m × 40m 

【ゴールサイズ】5m × 2.15m(少年サッカー用ゴール)

・アンプティサッカーは7人制競技である。フィールドプレーヤー6名とゴールキーパーの計7名。

・フィールドプレーヤーは基本的には下肢切断者、ゴールキーパーは上肢切断者が担当する。

・切断側の四肢を使用する事は禁止。

・フィールドプレーヤーは移動のためにクラッチを使用するが、このクラッチをボール操作に使用することはできない。(故意に触れた場合はハンドとなる)

・ゴールキーパーはペナルティエリアから出ることができない。

・タッチラインをボールが割った場合は、スローインではなくキックインでゲームが再開される。

・フィールドプレーヤーは転倒した状態でボールを蹴ることはできない。

・オフサイドルールは適用しない。

・選手交代は何回でも可能。

・国際大会での試合時間は前後半25分の、計50分間で行われ、その間に10分間のハーフタイムがある。